近年、私たちの主食であるお米の需給問題が「令和の米騒動」として深刻な課題となっています。今年に入りお米の値上がりは止まらず、全国のスーパーでの平均価格は前年の2倍を超える高値となりました。これは単なる一過性の問題ではなく、長年に渡る減反政策、気候変動や自然災害の頻発、そして農業者の高齢化、さらに1990年代以降の自由貿易協定の影響など複雑な要因がからまっています。
PARCは2012年、お米の生産現場を取材し、映像作品「お米が食べられなくなる日」をリリースしました。それから13年。新しい課題も現れ、お米を取り巻く環境や問題設定も変化しています。いま、私たちはお米、そして日本の農業と食をどのようにとらえればいいでしょうか。またどうやって農と食を持続可能な形にできるでしょうか?
このような問題意識を持ち、PARCは2025年夏より、新たな映像作品を制作します。食べ物をめぐる課題は、誰にとっても・どんな地域でも身近で大切なテーマです。今回の作品制作にあたっては、企画のプロセスをより多くの方にオープンにし、以下の連続学習会を開催します。企画を一緒に考えてくださる専門家の方と参加者の皆さんで学びあいながら、作品の主題や取材内容などを決定していきます。
映像制作に先立って作品の主題にかかわる連続勉強会を制作チームで開催しました。
【第1回】
食の民主主義をどう実現できるか―「お米の高騰問題」から考える農村、農政、「下からの自給論」
日時:9月8日(月)19:00~21:00
講師:大野和興(農業ジャーナリスト)
聞き手:松平尚也(宇都宮大学農学部助教、NPO法人AMネット代表)
【第2回】
お米騒動と「食の格差」―減反、大規模化…日本の農政を検証する
日時:9月19日(金)19:00~21:00
講師:松平尚也(宇都宮大学農学部助教、NPO法人AMネット代表)
【第3回】
食料不足時代の消費者を問い直す:市民皆農への道
日時:9月29日(月)19:00~21:00
講師:小口広太(千葉商科大学人間社会学部准教授、PARC理事)
■参加費:無料

